レスが一部省かれています。
管理者の主観で物語と無関係なものや必要ないと思われるレスは省いてあります。
そのためレス番号が飛び飛びになっています。
また、見やすさを考慮してオリジナル本文に改行を加えておりますが
本文の内容には一切手を加えておりません。
俺はキモヲタなんだけどPSOで知り合った友達と家が近かったんで二人でリアルで会ってみた。
そいつもヲタだったんで気が合って週末はそいつん家に必ず行くぐらい仲良くなった。
俺は趣味でマンガ描いててそいつに受けが良くて
新作が出来るたびに一緒に読んで二人で馬鹿笑いしてた。
あと、エチーな絵とかもリクエストしてくるんで描いてあげてプレゼントしたりした。
で、しばらくしてそいつにPSOで知り合ったっていう彼女ができた。
もう電話番号も教え合っててリアルでも何度も会ったらしく見てるとすごい仲良さそうだった。
いきなり聞かされたんで驚いたけど、そいつホントに嬉しそうだったんで俺も素直に喜んだ。
ただ、リアルでもネットん中でも会うたびにその彼女の話ばっかしてくるんで
正直そいつがうっとうしくなってきた。
「俺と一緒にいたら彼女お前に会いにくいだろ。俺そこまで野暮じゃないぞw」
とか何とかかっこつけて俺はそいつとあまり一緒に遊ばなくなった。
そんで、リアルはおろかPSOん中でもそいつと一緒にいることはなくなった。
つづき
一ヶ月ぐらい経って、PSOでそいつからいきなりメールが来た。
メールの内容は
彼女と別れたいんだけど、彼女が別れさしてくんない。お前も一緒に説得してくんない?
ってカンジだったと思う。
久しぶりだったし、たまに寂しくてそいつと一緒に遊びたいな、とか思ってたんで
メールの内容はどうあれそいつからメールが来た事が正直ちょっと嬉しかった。
ふざけ半分で「自分のケジメぐらい自分でつけろ。この幸せ野郎」
って送って返信も待たずにそいつのいるロビーに飛んだ。
そいつはロビーで彼女と二人っきりで何か話してた。
俺が来た途端に、ビックリしたw
とか、いきなり来んなよ!とか驚いていた。
俺はその時はただ笑い飛ばしていたけど
今思えば二人とも慌ててて、なんか様子が変だったと思う。
何だかんだで二人とも仲は良さそうでそのまま三人で朝方近くまで一緒に潜っていた。
最初に彼女が落ちて、俺はそいつと二人で前一緒に遊んでた事とかの話で盛り上がっていた。
その日が週末だったという事もあり
落ちてからちょっと寝たら今日久しぶりにリアルで遊ぶかって話になった。
つづきその2
昼過ぎ、そいつん家に行ってとりあえずぐだぐだやってたら、
やっぱりというか、そいつの彼女の話になった。
仲良さそうだったじゃんって聞いたら俺が合わせてるんだよ、とそいつは言った。
話しててもつまんないし、そいつが別れようって言うと彼女は死んでやるとか泣きついてくるらしい。
彼女に何とか言ってやってくれ、とそいつに頼まれまた会った時になと言うと、
そいつは一度俺と俺の彼女とお前と三人でリアルで会ってみないか、と言われた。
相手の顔も知らないし俺は女と話すのも苦手だったので断ったが、
別に盛り上げようって訳じゃないし彼女の痛々しさをお前に見せてやりたいだけだから、
と無理やり次の週末に三人で会うプチoff会をセッティングされた。
その日はそれで帰ってしまったが次の日、
俺はPSOでやっぱり行きたくない、とそいつに言った。
だが、そいつは別に平気だからとか、
もう彼女にも話しちゃったからとか言っていて全然聞いてくれなかった。
俺は嫌になってそのまま一週間ぐらい、そいつと会わない様にPSOをしなくなった。
つづきその3
週末、俺はドタキャンを決めこんでいたのだが、そいつから電話が来た。
彼女俺の家にもう来ちゃってるから早く来い。
俺はあの時キチンと断れなかった自分に腹が立った。
「お願いだから勘弁してくれ」と頼むと
別にすぐに帰っちゃってもいいから来るだけ来てくれよと言われた。
俺は仕方なしにそいつの家にプチoff会に行く事に決めた。
少し心の準備が欲しかった為に遅刻の言い訳もかねて俺は徒歩でそいつの家に行くことにした。
ハッキリ言って俺はキモヲタだ。
太ってるし、ヲタなそいつと比べても一つ格が違う。
彼女に笑われたりしないだろうか。
テンパっておかしな事言ったりしないだろうか。
最悪なイメージが頭から離れなかった。
30分程してそいつの家に着いた。
体力のない俺だが緊張のせいか別に疲れたりはしなかった。
家の前でチャイムを押せずにボーゼンと突っ立っていると
窓から茶髪にロングヘアーの女性の後ろ姿が見えた。
彼女だろうか。
一緒にそいつも居た。
しばらくボーっと見ているとそいつと目が合った。
手を降っている。
立ち上がると駆け足で部屋を出て行った。彼女も振り返って俺を見た。
ちょっと笑って胸の前で小さく手を振っている。
カワイイ。
そいつからカワイイという話は聞いていたがここまでカワイイとは思っていなかった。
反射的に手を振ろうとするとそいつが玄関のドアを開けた。
つづきその4
遅いよとそいつは腹を立てていた。
早くあがれと言われ俺はグズグズと靴紐を解いてそいつの部屋に上がった。
部屋には彼女がいた。
キレイな茶髪のロングヘアーで肩にかかった髪はクルクルとカールしている。
こんにちはと言われ俺の心臓は死ぬほど高鳴った。
簡単な言葉が口から出なかった。
隣りにいたそいつがこんにちは!と元気良く言った。
彼女はお前じゃね〜と笑っていた。
やっぱり近くで見てもカワイかった。
とりあえず俺はいつも座っていたベッドの上に腰を下ろした。
テレビを見るとPSOのロビーにそいつのキャラも含め4人ほどが何かを話していた。
どうやら二人してPSOをオンラインでやっていたらしい。
そいつがキーボードをとり来たよ〜、とメッセージを表示させた。
画面にはwの文字。
俺が状況を飲み込めないでいるとそいつは今PSOで実況中継中とぬかした。
二人の仲はどうでつか?と別のキャラが吹き出しで言った。
そいつは俺にキーボードを渡した。
つづきその5
俺はアツアツでつね。と打って画面に表示させた。
後ろの二人は笑っている。
画面の奴等も笑っている。
でも俺だけは笑えなかった。彼女カワイイ?って聞かれた。
俺は素直に「ウン。」って答えた。
彼女が笑っていた。
けど、怖くて振り返れなかった。
そいつは・・・多分笑ってたんだと思う・・・。
彼女とったりしちゃ駄目だよ☆☆
馬鹿な画面の一人が言った。
キャー(><;
もう一人馬鹿がいた。
俺はまた「ウン。」と言った。
後ろで二人の笑い声が聞こえた。
が、俺は泣き出したかった。
画面では不毛な会話が続いた。
後ろの二人は飽きて何だか違う話をしていた。
俺はこの場にいるのが馬鹿馬鹿しくなってきていた。
彼女がトイレ貸してと言って席を立った。
俺はそれをキッカケに何も言わず落ちた。
そいつも別に何も言わなかった。
振り返ってそいつと顔を合わせた。
随分久しぶりに会った気がする。
多分俺その時泣きそうな顔してたと思う。
「お前等仲良さそうだし俺来る必要なかったじゃん」情けない声で俺は言った。
そいつはそれはどうかなとか得意げに言った。
「一緒に居て楽しいんだろ?」って聞いたらそいつは彼女に聞いてみろと言った。
俺は何も言わなかった。
すぐに彼女は帰ってきた。
あれ?PSOやめちゃったの?と彼女は俺に聞いてきた。
俺が何も言わないでいるとそいつは俺と居て何が楽しい?と彼女に聞いた。
彼女はそいつの話が楽しい!と言った。
ラブラブだ。
「俺、もう帰るよ」席を立つとそいつがふざけんなよと俺の腕を引っ張った。
俺は「冗談だよトイレ貸してくれ」と言った。
つづきその6
そいつの家は玄関に入り廊下を進むとすぐ右手にそいつの部屋がある。
廊下を挟んですぐ目の前に居間がある。
トイレは居間を通って一番奥だ。
俺はトイレなど借りる気はなく、そいつの部屋を出て
目の前の居間のドアを開けた音を立てると居間には入らずこっそり玄関に向かった。
このままバイバイしちゃおう。
こんなトコもういたくない。
そう思ったからだ。
靴紐をさっき解いてしまったため俺は音を立てないようにこっそり靴を履き紐を結んでいた。
すると、そいつの部屋から話し声が聞こえた。
キモイベ!
・・・そいつの声だった。
何食ったらあんなデブになれるんだよ。
彼女の笑い声が聞こえる。
ねー、ケンちゃん(そいつ)の言ってる事、
いつも作ってるんだと思って聞いてたけどマジあれはヒドすぎ!
つーかアイツ臭くね?
臭いついてないか確認しとけっ。
また彼女が笑った。
俺は聞こえてくる話し声が信じられなかった。
そいつが俺の事サカナにして女と笑っている。
これ見てみろよ。
そいつがまた言った。
彼女がまた新しいのあんの〜?と言った。
俺は嫌な予感がして靴も脱がずにそいつの部屋に駆け込んだ。
部屋ではそいつが俺の書いたエッチなイラストを彼女に見せて笑っていた。
絵は奴がリクエストした茶髪のロングヘアーの女の子がフェラさせられてるやつだ。
・・・彼女にそっくりだった。
つづきその7
俺は、「何やってんだよ!」とそいつにつかみかかった。
けどそいつは何も言わずに逆に俺につかみかかり俺をすっとばした。
俺はドアの淵に頭を強く打ち付けた。
痛みで悶えながら手を頭にやると生暖かった。
頭のてっぺんから血が出ていたのだ。
寒気がして俺は部屋から飛び出した。
そのまま怖くなってぶつかる様に玄関のドアに体当たりしてそいつの家を出た。
足がないのでそのまま家に歩いて帰った。
帰り道、傷が痛むのか悔しいのか俺はいい歳して泣きじゃくっていた。
顔が血と涙でめちゃくちゃになってた。
途中人に人が何人か俺の事を見ていたがそんなのは関係なかった。
家に着いたら俺は今までたまってたものを全部声に出して泣いた。
ソファが血まみれになったけどかまってられなかった。
この時少し、自分に酔ってたのかもしれない。
泣き疲れて傷を思い出し、不安になって傷を見てみた。
が、傷はカサブタになっていてもう少しで塞がりそうだった。
自分の生命力に驚いた。
顔を洗い消毒もしないで包帯を適当に巻いて、そのまま母親の勤めてる病院に直行した。
頭痛はひどかったが死ぬことはなさそうだった。
ラスト
あとで知った事だが、
そいつは俺をネタに彼女に話を聞かせては二人で盛り上がっていたらしい。
あの日、そいつの家で実況中継中に一緒にロビーにいた奴の話だ。
そいつは未だ彼女と付き合っている。
多分あの日の俺の行動はそいつのいいネタになっただろう。
補足:
そいつは彼女とPSOで知り合った頃からずっと、俺のネタを聞かせていたらしい・・・。
読みにくい長文を長々とスマソ。
ウザイキモイ氏ねって人は読み飛ばしてくり。
お目汚し失礼しました。
>>920
ガンガレ!!
オレはオマエみたいなバカヤロウ、キライじゃないぜ。
ネトゲ板の住人がこんなに優しいとは思わなかった。
こんなキモヲタに同情してくれる奴がたくさんいて嬉しい。
最初はそいつのやった事を
少しでも多くの奴に見てもらえれば程度のつもりで書いていたが、
今は、書いてホントに良かったと思ってる。
ありがとう。
( iД i)
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